会長挨拶

  

 一般社団法人東京都病院薬剤師会会長                    
 虎の門病院  林 昌洋                                         

 第15回通常総会において,東京都病院薬剤師会の会長に再任いただきました。会員の皆様からご支持いただけましたこと厳粛に受け止め会務に取り組んでまいる所存です。

 厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会では,医薬品医療機器等法改正から5年経過した時点での検討がなされ,昨年12月に「とりまとめ」が報告されました。先駆け審査指定制度等の法制化,添付文書の電子的方法による提供に加えて,薬局・薬剤師のあり方に関して次の言及があります。『薬剤師は,調剤時のみならず医薬品の服用期間を通じて,服薬状況の把握(服薬アドヒアランスや有効性の確認,薬物有害事象の発見等)による薬学的管理を継続的に実施し,必要に応じて,患者に対する情報提供や薬学的知見に基づく指導を行うほか,それらの情報を,かかりつけ医・かかりつけ歯科医に提供することはもちろん,他の職種や関係機関と共有することが更に必要となる。』

 この「とりまとめ」に基づき,医薬品医療機器等法はもとより薬剤師法の改正も検討されていると聞いており,病院・診療所勤務薬剤師にとって物としての医薬品への責任はもちろん,臨床的な薬学的患者ケアという職能への重心配分が法として求められる時代になったことを再認識しております。更に,本年4月2日には「調剤業務のあり方について」と題した通知が発出され『調剤に最終的な責任を有する薬剤師の指示に基づき,以下のいずれも満たす業務を薬剤師以外の者が実施する事は,差し支えないこと。』が示されました。社会保障財源が限られる中,薬剤師の臨床業務を加速させる施策として,また薬剤師の過重労務を軽減する方策の一つとして重要な通知と受け止めております。

 2020年は,東京オリンピック・パラリンピックが開催される年であり,国際都市Tokyo における病院薬剤師業務の展開が求められています。更には,半世紀の歴史に裏打ちされた,日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会を本会の主幹で開催する運びとなり実行委員会を立ち上げて準備を進めております。 時代が変わり環境が変わっても,薬剤師としての専門職能の本質は変わりありません。本会として,会員の皆様の職能発揮を支援できるよう事業を展開していきたいと考えております。都民・国民の方々の健康と最善の薬物療法のために会員の皆様と共に取り組んで成果をあげていきたいと考えております。 

 会員の皆様,本会をご支援くださる全ての皆様,引き続きご指導,ご助力いただけますようよろしくお願い申し上げます。