部会・委員会
専門薬剤師養成部糖尿病領域薬剤師養成小委員会
厚生労働省の「2016年 国民健康・栄養調査結果」の推計では、国内の成人男女のうち糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)は約1,000万人で過去最多となっております。
また、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備軍)も約1,000万人とされ、合わせて約2,000万人もの耐糖能異常者が存在すると報告されています。
1997年の調査開始以降、2007年の約2,210万人から減少傾向を示していますが、依然として高い数値で推移しています。
また、糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)の2024年度基礎集計資料によると、2型糖尿病患者の平均HbA1cの年次推移は低下傾向にありましたが、2014年より若干上昇し、2024年では7.06 %となっています。
近年、糖尿病の薬物療法は、経口糖尿病薬、インスリン製剤およびGLP-1受容体作動薬など多岐にわたります。
また、日本糖尿病学会より、2020年5月にインスリン非依存状態である2型糖尿病患者の治療が改訂され、初めて第一選択薬として「低血糖のリスクの少ない経口血糖降下薬療法を選択する」と明記されました。
その後2022年9月には「2 型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」が発表され、2023年11月には改訂(第2版)されています。
このような新薬の登場や既存の治療薬・治療法におけるエビデンスの蓄積とともに、糖尿病診療ガイドラインや治療指針は変遷しています。
一方、通院加療中の糖尿病患者は、定期的な受診や服薬のみならず生活習慣を改善する厳格な自己管理が求められており、患者さん自身が治療法を十分理解し、日々の生活の中で実行していく必要があります。
このような中、日常診療の中で糖尿病患者さんに係わる薬剤師は、食事療法や運動療法など患者の生活習慣について知った上で患者指導する必要性があります。
現在、日本糖尿病療養指導士認定機構が2001年より認定している日本糖尿病療養指導士(Certified Diabetes Educator of Japan : CDEJ)があります。
CDEJとは、糖尿病治療にもっとも大切な自己管理(療養)を患者に指導する医療スタッフのことであり、2025年6月2日現在、17,597名が認定されており、うち薬剤師は2,770名(15.7%)と、5職種の中で看護師、管理栄養士の次に多い職種です。
また日本くすりと糖尿病学会が2016年より認定薬剤師制度が開始され、2019年度には薬剤師認定制度認証機構により認証された特定領域認定制度(P06)となり、2025年4月1日現在175名の糖尿病薬物療法認定薬剤師が認定されています。
本研究会では、将来CDEJや糖尿病薬物療法認定薬剤師の認定試験受験を希望される方、再度知識を確認されたい方、糖尿病患者さんへのかかわりが多い薬剤師を対象に、糖尿病療養指導に必要な基本知識を習得することができるよう研究会の構成を考えております。
糖尿病患者さんへの療養指導こそが糖尿病の治療そのものであるとの立場から、糖尿病セルフケアをサポートしていける薬剤師の育成を目指しています。
ご興味のある方、是非ご参加をお待ちしております。
糖尿病領域薬剤師養成研究会(全6回講座)の開催概要について
| 目的 | 1)糖尿病の病態および治療の基礎について習得する 2)糖尿病患者の心理と行動の基礎知識を習得する 3)糖尿病の食事療法の基礎知識を習得する 4)糖尿病薬治療薬の適正使用について習得する 5)インスリン療法および自己注射手技を習得する |
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| 参加資格 | 1)東京都病院薬剤師会の会員 2)東京都病院薬剤師会非会員(募集人数に達しなかった場合のみ参加可能) 3)参加について所属長の了承を得られ、予定している研究会に全て参加できる方 4)現在糖尿病領域に関する業務を実践しているか、または予定している方 5)一度受講されてから3年以内の方は申し込みできません |
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| 研究会の 主な内容 |
1)最新の糖尿病治療に関する講義 2)症例検討(グループディスカッション) 3)インスリン注射および自己血糖測定の手技(第6回のみ) 4)確認テスト 5)その他 |
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| 年間予定 | 【開催時間】 第1,3,5,6回:14:00~18:00 第2回:15:30~18:30 第4回:14:30~18:30 【開催場所】
開催場所、日程につきましては、変更する場合があります。ご容赦ください。 【参考図書】受講時に以下の書籍を持参してください。 |
専門薬剤師養成部糖尿病領域薬剤師養成小委員会 委員長 井上 岳
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